コラム

遺品整理

最近、遺品整理についての番組を見かけるようになりましたので、全体像をコラムとして書きます。

事例を基に書いたほうが分かりやすいかと思いますので、事例ベースで書きます。

(ケース1)

都内にマンションを購入したが、職を失い、ローンを払うことができなくなりました。売却するにも価値の減少でローンの返済が難しい状況でした。そして、室内で自殺をしました。

数か月経過後に異臭により発見。

法定相続人は複数あり。

財産状況は、資産よりも住宅ローンなどの借金が上回っている状況。

 

上記のような場合にはどのようになるのでしょうか。

故人の遺品等を大家や、ローン会社などが勝手に処分することはできません。

上記のようなケースでは、借金が上回っているので法定相続人は全て相続放棄(単純放棄)することでしょう。

そのような場合は、マンションの所有者であるローン会社は、相続財産管理人を裁判所に選任してもらいます。

そこで、相続財産管理人になるのはおそらく弁護士でしょう。

 

相続財産管理人に選任された弁護士は、記録を謄写し状況を把握します。

そして、相続財産を引き継ぎ、官報に公告し、債権者の有無を確認します。

現金化できるものは現金化し、債権者に分配をし、残りがあれば国庫に帰属します。

そして、弁護士は国から報酬をもらい事件終了です。弁護士が動いてから終了までが1年半から2年ほどかかります。

なお、債務超過型の場合と縁故型、国庫帰属型の場合の処理は異なりますが、割愛します。

 

遺体の処分や、家の中の清掃など、非常に大変です。

夏場ですと、飼い猫が餓死で死んでいたり、遺体にウジが湧いていたりします。

電気も止められているので冷蔵庫にあったとしても食べ物も腐っています。腐った食べ物から虫が湧いています。

真っ暗のなか、懐中電灯でバスルームを確認するのも怖いです。

財産の確認のために行う作業なのですが、思わぬ物も入っている場合が予想される状況ですので、引き出しを一つ一つ開けて中を確認するのも緊張が走ります。何が入っているかわかりません。人の手がゴロンッとしていないかとヒヤヒヤして開けます。

 

特に高齢者の方の孤独死は、部屋がごみ屋敷に近い状態になっているケースがあります。

預金通帳や、権利書の場所を探すのも一苦労です。書類の束をどけようとすると、サササ・・・と黒い物体が動くわけです。部屋の中を狭しと飛んでいる黒い物体も。

遺体のあった床や畳などは黒くくすんでいます。

一番、厳しいのは匂いです。

 

そのような処理をしてくれているのは、遺品整理業者と呼ばれる方たちです。心が折れるような状況下での作業を行ってくれます。弁護士が相続財産管理人と選任されても実際に弁護士がこのような清掃などをしているわけではなく、遺品整理業者などに依頼することがほとんどです。

 

以上、遺品整理の実態をコラムとして書いてみました。非常に大変なお仕事です。

 

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